武道空手研究会 ~武術・ダンス・東洋医学~

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【ボディビル リバース・グリップ】〜肩の種目とリバース・グリップ〜

先日、ボディビルやウエイト・トレーニングにおいて、


“リバース・グリップ”でプレス系(押し上げる系)


の種目をやると、肩や肘、手首までがより強化され、その部位の怪我も少なく、強さが衰えにくいのではないか、という記事を書きました。
(詳細はこちら【ボディビル ウエイトトレーニング 手首・肘の痛み】〜リバース・グリップ〜をご覧ください)




この件に関しての続報と言いいますか、さらなる効果が期待できるのではないか、と言うことについてご報告したいと思います。



治療させて頂いているボディビルダーの方から聞いたのですが、手首や肘を強化するために、ジムに行くと必ずアップがわりにリバース・グリップのベンチプレス(インクラインなども)を行うのだそうです。



ダンベルで行うと、肘が外に開いてしまうので、手首から肩までの腕の内側全体に効かせにくい様です。



バーベルですと、一本のバーでつながっていますので、強制的に手首や肘の角度は決められてしまうのがいいところですね。





さて、こちらの方がいつもの様に、アップがわりにリバース・グリップのベンチプレスをやりこんでから、



“肩の種目”



を行ったそうです。



そうしたら、“今までにない熱さ”を感じたそうで、パンプの仕方も普通にやっていたら絶対ない様なものであったそうです。






この現象を考えてみますと、今まで刺激がいってなかった“腕の内側”の筋肉がはたらきはじめたことにより、



肩関節のアライメントがしっかりと整った状態、



つまり肩関節周囲のインナーマッスルなどが、どれもまんべんなく均等に力が込められる様になったのではないか?

と推察します。





あくまで仮定ではありますが、このリバース・グリップのベンチプレスやショルダー・プレス(または腕立て伏せ)などを軽い重量でこなしてから、


ラテラル・レイズやバック、フロント・レイズ


などを試すと効果的であるかもしれないと思うのです。




この考え方は、関節の位置が整うように、全方向(関節の前後左右)からの筋肉がはたらける状態にすれば、



怪我が予防できて、なおかつムダなく効果的に鍛えられる!!



ということです。



解剖学、生理学、また運動学的に理想的な状態を作れれば、そういった理想的な運動が可能であると言えるでしょう。


ボディビルやウエイト・トレーニングの愛好家の方々に試して頂き、ご意見など頂ければ幸いです。


トレーニング法もどんどん進化しています。


皆さんのお声で、より良いトレーニング法を探していければと思っております。
スポンサーサイト

【ボディビル ウエイトトレーニング 手首・肘の痛み】〜リバース・グリップ〜

先日、ボディビルをもう二十年以上はやっておられる方が来院されました。

東京の大会では優勝経験もある、充分な経験の方です。

その様な方が、長期にわたり手首と肘(どちらも同じ側の腕)を痛めていました。


週に一回ほど、もう3ヶ月ほど通って下さっており、手首のケアの仕方などもアドバイスさせてもらった為か、だいぶ調子はいい様ですが、やはり練習しているとどうしても、その部分に疲労がたまり、若干の痛みが出たりします。

紹介したケアは、体操教室やダンサー、格闘家などに好評の『前腕軸調整エクササイズ』です。



しかし、それでもトレーニングそのものが、かなりの重量を扱う過酷なものなので、トレーニングそのものも工夫しなければなりません。


その点、ボディビルダーの方々は、非常にマニアックなほどに研究されています。
練習だけでなく栄養の取り方なども、中途半端な知識では治療家でも太刀打ちできません。



なかなか難しい問題に取り組んでしまったなあ、などと自分でも思っていたのですが、いろいろお話をうかがっている内に、私なりになんとなく答えが見えてきたのです。


それは今回の記事の題名にもあげました、


リバース・グリップ


なのです。



日本語で言えば「逆手」

反対は「順手」、「オーバーハンド・グリップ」と言いますかね。




上の左の写真の様に、オーバーハンド・グリップは、ダンベルやバーベルなどのバーを上からつかむ様にして、親指以外の指先が下を向きます。

リバース・グリップ(写真右)はこの反対と言うことですね。


このボディビルダーの方いわく、


『ウエイトトレーニングは、きちんとトレーニングしていれば歳をとっても、“プル系”(マシンやバーベル、懸垂などの“引く”動作)の種目はあんまり弱くならない(高重量が扱える)のだけど、“プレス系”の種目は絶対弱くなってくる。』


のだそうです。


引っ張る種目と違い、押し上げる系統のトレーニング種目は、関節にその重さががっつりと掛かってしまうので、関節の靭帯や腱、軟骨などが消耗してくるのではないか?との見解でした。


確かに理屈に合っていますね。

そかし、私としては、なんとかそこを改善させたい・・・問題点はどこにあるのか・・・などということに思いが巡ります。






その方の腕を見ますと、上腕から肘の内側の筋肉が、腕の外側の筋肉と比べると張りが弱く、筋量が少ないことに気が付きます。


これはブレイクダンスでも、トーマスフレアーと言う技の練習で肘を痛めるダンサーがおり、腕の筋肉の状態が同じ様であるのに気が付きました。



脚でも、腕でも、体の内側にある方は鍛えにくいのですが、運動をする際に全身の骨格を配列をいい位置に維持するためには不可欠な重要な部分です。


内側の筋肉が強く、しなやかでないと、動いた時に痛みが出たり、動作そのものをコントロールすることが難しくなります。


平たく言えば、中心線に近い部分の筋肉が、体軸を維持するのに重要ってことですね。



ボディビルやウエイトトレーニングでは、プル系の“引っ張る種目”では「リバース・グリップ」がたびたび使われているのですが、



プレス系の“押し上げる種目”では、ほとんどこのリバース・グリップが使われていないのです。


ベンチプレス、ショルダープレスなどの種目で、このリバース・グリップを使ってやりますと、肘や手首の痛いブレイクダンサーにも見られた、


上腕部から肘周りの内側の筋肉


に力がこもることが分かります。




自分の体重だけで行う



“自重トレーニング”



をよくやる方であれば、腕立てなどの押し上げる種目でも、このリバース・グリップを使っていると思います。




しかし不思議なことに、なぜか最先端であるはずのマシンを使用したトレーニングでは、ほとんど行われていなことが多いのです。



申し上げたいことは、


肘の外側の筋肉ばかりが頻繁に使用され、内側の筋肉が鍛えられていないと、肘関節が不安定になるのも当然ですよね。




外側を鍛えたら、内側も鍛える。



前側を鍛えたら、後ろ側も鍛える。




体のどの部分であろうと、トレーニングにはこうしたバランスが重要ですね。


ボディビルダーやパワーリフティングなどをたしなまれる方々に、是非このリバース・グリップをプレス系で試して頂きたいと思います。

【武道空手 身体操作】伝承と基礎

私は伝統的な鍼灸による治療法をやっておりますが、武術やストリートダンス、その他の運動から得た理論をもとにした手技療法も行っています。

いろんな運動をして分かった、全身にある特定のポイント。

疲れやすい部分、もっとも力強くはたらく部分、動きの支点となる部分、動きの軸となる部分、連動する部分・・・・。

人間の筋肉や関節、時には皮膚への刺激までも様々な関係性があるのだなあと、日々感じています。

これも自分自身が武術などを主として、運動機能の向上を目指していることや、格闘技選手やストリートダンサーなど、今まさに体を張って闘っている人たちのと交流があることで気付けることです。


治療して、皆の反応を見て、また自分も運動して。




伝統的鍼灸では、さまざまなツボを使います。

「この状態にはこのツボが効く!」という覚え方も大事なのは当然ですが、ツボに鍼やお灸をする時には、必ずそのツボの反応を診て、その刺激の強さや変化を使い分けなければなりません。

選んだツボはよかったけど、そこで間違えてしまうと治るものも治らず、かえって悪化させてしまうこともあるのです。


要するに状況に合わせて、その“さじ加減”ができる者がプロであるということです。




自分はプロと言えるのか?


生命線である“刺激のさじ加減”ができているのか?




日々新たな症状、新たな患者さんと出会うたび思わされます。

治療はある程度はパターン化できるものですが、その変化が常に要求されるのです。

なぜなら相手は、生きた人間の生きた症状だからです。


時には思いもよらない変化が起きます。

予想外のことが起こっても、それがなぜ起きたのか、それを理解できるのが東洋医学の基礎理論です。



今までの自分のさまざまな運動体験によって得た、体の部位、ツボの位置、これは明確な体験によるものですから、明確な自信をもって「ここだ!」という様に治療で使えるわけです。


逆を言えば、今のレベルまで肉体のポイントを理解していなかった頃は、

「どこそこの骨から○寸、指○本分横にいったところで・・」

なんて覚えて治療してましたが、まだまだアバウトなツボの取り方でした。

また、位置だけでなく、そのツボにアプローチする角度や、患者さんの姿勢などもとても重要です。



明確な治療ポイントは、明確な治療効果を表します。

そのかわりに刺激の強さを間違えると、明確に悪化させるものです。


そういう怖さを無くすには、“一にも二にも東洋医学の基礎”をやり込むことです。

これが無いと、治ったのも、治らなかったのも、その理由が分かりません。



つまりいつまでたっても根拠の無い治療を繰り返すことになります。
根拠が無い、再現性が無い、行き当たりばったりになるのはまずいです。


そんなことを考えているので、プレッシャーが伴います。

しかし、そんなプレッシャーを吹き飛ばすのは、基礎の勉強をすればよいのですからね。


勉強、勉強、そして実践と。







最近、伝統的な武道空手を稽古していて思うことがあります。


空手に限らず、その源流はかなり昔にできたもの。



昔の人は、日常の労働の方がつらいもので、空手(武術)の鍛錬は体力的にはきつくなかったのでは・・・・

武術の稽古できついのは技術的な面でのつらさであって、単純な肉体的な疲労に対しては現代の私たちより比較にならないほどタフだったのではないか・・・・

現代の様に、車や電車などの交通機関も発達しておらず、水道やガスなども整っておらず、それだけでも、水くみや巻き割りが日常だったと想像できます。

昔の人たちはかなり、圧倒的に基礎体力が違ったのだと想像できます。


さらに具体的な身体操作で言えば、


“低い腰で動く”

ことがかなりの頻度であったのではないかということです。

しゃがんだり、立ったり座ったり、中腰であったり、ものを担いだりといったような。




サッカーに野球、また総合格闘技などでも、現代のプロスポーツも最近は、



・体幹部トレーニング

・コアトレーニング

・ケイブマントレーニング

・プライオメトリクス

・ファンクショントレーニング

・スタビライゼーション

・ヨガやピラティス



などのトレーニング法を取り入れているのを多く見受けます。


これらのトレーニング法には、いくつかの特徴がある様です。


1、当然、全身運動であること

2、不規則な方向に動くこと

そして、

3、脚を大きく開く動作が多く含まれること



です。


特に全身の動きの力強さ、瞬発力を上げるトレーニング法(プライオメトリクスやファンクショントレーニングなど)では、大股に開く動作が頻繁に用いられています。

これは


・股関節を大きく開く

・腰と胸をそらし体をいっぱいに伸ばす



そうした要素が見受けられます。


スポーツ以前に、健康であるためにもまずは下半身を鍛えれば、疲労しにくくタフな体になり、全身の運動能力も向上します。

そのようなわけで、私は今、低い腰での動きを中心に鍛えています。

まずは強い足腰です。



それともう一つ言えるのは、


・原始的であること


が質の高い筋肉を養成するものと思います。


それは総合格闘技などで流行している“ケイブマントレーニング”などからも言えることですが、長いロープを振ったり、ハンマーでタイヤを叩いたり、大きな棒を振り回したり、近代的なトレーニング器具によるものとは正反対のトレーニング法です。


原始的な道具を使いますが、物の形や長さが違うと、重心点が違ったりして、体に掛かる負荷に強い変化を与えます。


琉球の空手や古流の剣術などでも、古くからそうした鍛錬法はしっかり残っています。




治療でも武術でも、伝統を受け継ぐ、伝承するためには


“基礎を強くする!!”


ことが大前提だと思う今日この頃です。

【武道空手 身体操作】  ウエイトトレーニングの身体操作

今日は治療院はお休みですが、掃除や事務仕事やらで一度治療院に行き、午後早めに帰途につきました。

「さて、帰ってキッズヨガ(指導員養成講座)のテキストでも作るかな・・・。」

と考えながら御徒町駅に向かう途中、何やら前方から鬼のオーラがにじみ出ている方を発見。


よく見ると、自分が高校から20代後半までお世話になっていたトレーニングジムにいたお方!

思わずお声をおかけして、しばし懐かしい話。


このお方、若い頃はキックボクシングをやられていた方で、シュートボクシング現役の頃に、トレーニングジムでキックのアドバイスなども頂いていたり、当時かなりお世話になった石津さん。

ボディビル界ではかなり有名な方です。


なんと昨年の2011 日本マスターズボディビル選手権 60才以上級で2位!!

(そうです。右が石津さんです。顔も体もオーガって感じです。普段はすごく面白い面倒見の良いお方です。歳を感じさせずカッコイイ!!!)

もともと出会った地元のトレーニングセンターにも行ってきたとお聞きし、私も衝動的にお世話になった小岩トレーニングセンターの磯村俊夫コーチにお会いしたくなってしまいました。

地元に帰るとその足でまっすぐ小岩トレーニングセンターへ向かいました。
ちょうど、午後3時のオープンの時間で、入口近くにいる私を磯村コーチがすぐに発見して下さり、ニコニコしておりました。

(バランスの良さ世界クラス。見た目だけでなくパワーリフティングでも優勝してますので、本当にリスペクト!!!)



過去の日記(2007年)でも磯村コーチについて書いております↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/kida4649/e/16f75066058f7ca09ed4fc9afb54e2f8


この2007年当時、50歳を過ぎても世界3位だったのに、その後にも世界で2位って・・・。

当時のブログにも書きましたが、私が高校2年の頃、フルコンタクト空手と並行してパワーリフティングにも挑戦していました。


高校生の関東大会で優勝できたのも、磯村コーチに練習を見ていただいていたおかげです。

大会前から記録が伸び悩んでいたのに、ある特定の種目だけを大会直前の1週間やりこむ練習をさせられ、大会当日はまったく練習していなかったデッドリフト(床に置いたバーベルを腰の高さまで持ち上げる種目)で、普段の記録を10kg超えるということがあったから優勝できたわけで、それはもう磯村コーチにどれだけ感謝してもしきれません。

いつもニコニコして温和な磯村コーチですが、そのフォームの正確さや厳しさは超一流です。



私も治療の中で、筋トレなどをアドバイスさせてもらう時に、

「ああ、これも磯村コーチにあれだけ厳しく、正確なフォームを叩き込まれたからだなあ。」

と今でも思います。


で、そんな思いで話に花が咲くと思ったら、磯村コーチ、何やら靴箱のいろんな靴をチェックしています。

話しながら靴を探していたようで、


「ああ、これならはけるでしょ。」


と私にトレーニングをさせる気まんまんだったのです(笑)。

やっぱり好きな人は好きなんですよねー。


で、当時からいろいろ増えたトレーニングマシンを、説明をして頂きながら使わせて頂き、当時やりこんだダンベルでのベンチプレスをやらせてもらうことに。


両手で一つずつ重いダンベルを持つのですから、バランスや筋力、そしてダンベルの扱い、正確なフォームなどが必要な難しいものです。


私は(磯村コーチの教えはいまだに生きていますよ・・・)と言うところを見せて喜んでもらうつもりでおりました。


が・・・まったく予想外な展開に。


「いやもっとこっちだよ。もっとこう。」


と、フォームをかなり手直しされたのです。


私はわりと物覚えのいい(特に運動は)方なので、


「ハアハア・・あれ・・・前とフォーム変わりました?・・ハアハア・・・」


とお聞きすると、


「いやあ、こうした方がもっと効くんだよね〜。手首も全然痛めないし。」


とニコニコ。



い・・・磯村コーチ。

し・・・進化してる・・・。



ですよねえ〜、でなきゃ世界で2位なんて60歳をこえてとれるはずないですよね〜。

しかし、ウエイトトレーニングの奥深さというより、磯村コーチの深め方に衝撃を受けました。

こうした「理」があるからこそ、ハードな運動も継続し、優秀な成績もおさめ続けることができる訳です。


私がダンベルでベンチプレスをしていると、横からちょっと手を添えて下さり、角度をほんのわずか調整してくれるだけで、どぅわーっ!!となるのです。


軽いダンベルでやっていたのに・・・。


「下げたところで止めて。ほら見てみな。」


と、フォームを確認させてくれるところも細かいです。


やっぱり一流は一流だあ!!

と改めて感じた日になりました。


奥が深いなあ〜。

どの道にも達人てやっぱりいるんだよなあ〜。


しかも、今日久しぶりにお会いしたお二方、お孫さんがいる年齢ですよ。

く〜っ、自分ももっと深めていかんとなあ〜っ。




「じゃあ、また来週な。」



と磯村コーチ。


はい。


週一でもビジターで通わせていただくことになりました。

たまにしか行けなくても、一流の身体観というものを肌で感じ、武術との共通性も探っていきたいと思います。


う〜ん、パワーいただきました!!


今後もさらに身体操作の追求を深めてまいりマッスル!!!


***********************************


【小岩トレーニングセンター独特のスクワットバー&ラックをご紹介】


・通常のスクワットのラックの内側に短い3本のバーがついています。あげる時にここをつかみます。
・バーは、両端がクランク状に曲がっており、下方に重心がかかりやすく、バーを肩にかついだ時にふらつきにくい構造になってます。
・バーの真ん中にある肩パットから、下に2本の短いバーが出ています。このバーの間に頭を入れ、左右のずれを防ぐのでさらに安定度が増します。


・モデルは磯村コーチ。バーをかつぎ、自分の背丈に合わせてラック内側のバーをつかみます。


・前に屈みこみ過ぎない様に、背筋をキープするのですが、普通のバーベルをかついだスクワットは高重量に負けてしまい、フォームが崩れて腰や膝を痛めることが多いのが難点。
これを前の短いバーをつかんで引っ張ることでギリギリまで後ろに姿勢を維持でき、いい姿勢のままで腰もより低く落とせます。


武道空手的にも、かなりいい姿勢のままで高重量をかつぎ低く腰を落とせました。

武術的にもどれだけ身体操作に変化があるか、非常に面白いです。


こちらは磯村コーチが図面を書かれた特注品です。

スクワットでお悩みのパワーリフターの方、ビルダーの方は一度、体験されるとよいのではないでしょうか。

こんなスクワットがあったんだなあと感じると思います。

【武道空手 身体操作】 筋トレの姿勢と身体操作

今年の大きな目標の一つに、基礎体力を鍛え直そうという事があり、地味にではありますが日々行っております。

基礎体力、フィジカル面の強さと言うのは、日常生活、仕事などすべてを乗り切るのに必須でしょう。

特にこの5〜6年はすっかり仕事中心の生活で、それでいてマニアックな細かい体の動かし方などばかりを研究していたので、かなり偏った状態となっておりました。

武道空手などでも、今までできなかった技術、動きが徐々にできつつあり、また、その様なアイデアも治療に活かされたりと、良い面はたくさんあったのですが、自分が基礎の基礎たる鍛練を怠っていた為に、昨年の前半は座骨神経痛に泣かされると言う事態になり、大いに反省したものです。

技術そのものは向上しているのに、日常生活で支障がでる様な事態に陥った原因を追究、改善しない限りは、技術面でもその上は無いなと思ったものです。

――――――――――――――――――――――――――――
古傷の影響で痛みや動きに障害の出やすい、右肩や首などを調整しておりますが、それでもやはり基本は足腰だなあと感じます。

人間の運動機能向上のためには、基本は走ったり、よく動き回る事が重要です。

足腰の重要性は誰しも理解しているところでしょうが、その鍛練の仕方についてはどれだけ適切な方法を行われているでしょうか。

私の場合、筋力アップ、基礎体力アップも、とにかく

「うまく動ける様になるため。」

が目標です。

その為、筋トレなどにも重心線が足元のどこに落ちているかとか、重量物を持ち上げるのに、どれだけ楽に挙げられるかなどが目標になっています。
――――――――――――――――――――――――――――
その様な中いつも思うのが、通常ある筋トレのフォームが、そのまま運動機能の向上に役立っているのか?と言う事です。

どういう事かと言うと、例えばバーベルをかついで行うウエイトトレーニングの「スクワット」の姿勢。

背中に高重量のプレートがついたバーを担いでしゃがんで立ち上がると言う動作です。

その高重量を肩に担いで耐える為、姿勢はぐんと胸を張り、腰は反っていなければなりません。

種目の為の適したた姿勢であり、ケガをしない為でもあります。

しかし、この時の「胸をぐっと張って、腰を反らせた姿勢」が、普段の生活や武道、その他のスポーツの際に有効な姿勢でしょうか?

武道や格闘技などでも、人を担ぎ上げる時にスクワットの姿勢にはならないものです。

それはやはり「スクワット」の為の姿勢であり、その他の運動時の為ではありません。
(他のスポーツの補強としてウエイトトレーニングを行うなら、同じ脚の種目でもスクワットではない、「ハックマシン」や「レッグプレス」、「レッグエクステンション」や「レッグカール」などが良いと思います。胸前にバーベルを担いで行うスクワットも良いと思います。最近の総合格闘技の選手たちのトレーニングもよりナチュラルなものへの傾向が強い様ですね。)

種目が違うし、動きそのものも違うので、当たり前だと思いますが、それを分かっていながらも、他のスポーツや生活の動作では不自然なスクワットの姿勢の影響が出る事があるのです。

なぜかと言うと、運動時の「力の強度」が強ければ強いほど、身体に強く記憶されるのです。

小脳か大脳の運動野かは分かりませんが、その時の感触が強く体に残るのです。

その為、ハイパワーで運動する場合、自分が目的とする運動に適した「姿勢」や適した「動き」でウエイトトレーニングするなり、ハイスピードの運動をするべきだと思うのです。

――――――――――――――――――――――――――――
ウエイトトレーニングや自重の筋トレをよくやられている方でも、かえって腰や膝などを痛めている方を多く見かけます。

治療しながらよくトレーニングの話になるのですが、やはり「運動の質」より「運動強度」に「やった感」を感じており、どうもそこに行ってしまいがちだと言われる方が多いです。

その様な方によくアドバイスされるのが、

「インナーマッスルを鍛えろ。」
とか、
「体幹部を強化しろ。」

などですね。

しかし、これもかなりアバウトな言い方で、インナーマッスルのトレーニング法と紹介されているものも、アウターを強く使う癖が抜けないままでやっても、ほとんど効果がないのではないかと思われるものが多いです。

動きそのものよりも、体のいろんな部分を“どう動かすか”が重要です。

関節の支点、動いた時の重心点をどこに置くか、などです。

――――――――――――――――――――――――――――
太極拳などの内家拳(内面的な操作やエネルギーの開発を主とした流派)をやられている方はよくご存知かと思いますが、足裏の重心位置をしっかり意識して行う動きの鍛錬を応用したウエイトトレーニングをやっています。

つまり、体を貫く中心の重心線(正中線)がどこに落ちているかを探る訳です。

具体的には、左右の両足のつま先とかかとをクロスで結んだラインの交差する点に重心線が落ちる様にします。

左足のつま先と右足の踵、右足のつま先と左足の踵、これらをラインで結ぶとバッテンになります。

足がどの様な形、立ち方であっても同じことです。

その中央で2本のラインが交差する点、ここに重心線、正中線を落とす様にします。

これはどんな姿勢であっても、力の抜き具合で可能です。

例えば電車の中で、急に揺れて体が後ろにそっくり返って倒れそうになっても、「大丈夫だな。」と思える時は、しっかりと安定しているのを感じます。

この時が両足の中心点に正中線が落ちている状態です。

私はこの時の状態を筋力トレーニングに応用しています。

最近よくやるのが、60kgのケトルベルを床から腰の高さまで持ち上げる時に、この重心線の落下点をずらさない様にしてやるものです。

外見がどんなによい姿勢でまっすぐに見えても、重心線の落下点をずらすと体中に力が入り、かなり力をこめないと腰を痛めそうです。

しかし、しっかりと両足の間にある中心点に重心線(正中線)を落とせば、すっと上がるのです。

あまり息をつめないでも上がる感覚です。


そして、その重心線と重心線の落下点を意識した体のバランスで武道空手の動きなどしてみると、足で踏ん張っている感覚がより小さくなっているのに気が付きます。

と言う様に、すべての基礎体力トレーニングを、身体操作の開発に直結する様にしておる次第です。

「重さ・負荷を掛ける」と言うのも一つの検証法です。

武術の身体操作を確認するのには、なんらかの負荷が必要です。

それは相手と自由に攻防する「組手」であったり、基礎体力トレーニングであったりする訳です。

いろいろとやる試行錯誤も、いろんな“負荷”を掛けて、常に確認していきたいものです。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。