武道空手研究会 ~武術・ダンス・東洋医学~

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【武道空手 身体操作】  自転車の軸と左右の体軸

ゴールデンウィークですね。

仕事は基本、暦通りなので、今は治療院で午前の患者さんの治療を終えて、これを書いています。

昼休み、近くのそば屋さんで鴨南蛮を食べてきました。
体があったまりいい感じです。


最近、暖かくなってきたせいか、冷たい飲み物(ファンタが多いです)を飲む事も増えてきて、腹を冷やしたのか、体がだるい様でした。鍼灸師のくせにダメですね。

でも、なかなか理想どおりにはできませんね。

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昨日は祭日でしたが、往診に行って参りました。
往診の患者さんは、祭日でもいつも予定通りに行っています。

昨日の午前中は天気も良かったので、自転車で30分ほどかけて患者さんのお宅まで行きました。




(道路は避けて、近所の河川敷を走ります)




気持ちがいいですね。


それと同時に、その前の日の夜も治療院から40分ほどかけて自転車で帰宅したので、自転車ならではの体の操作とかを、もう少し探ってみようと思ったこともありました。


ちなみに仕事場の御徒町から千葉方面へ帰る途中の、「浅草橋」や「蔵前」、「両国」に「錦糸町」、「亀戸」などは下町とか江戸情緒あふれる街並みで、電車通勤では決して知りえなかった

”ナイススポット”

がたくさんありましたね。

途中、何本かある川を超える時もまた気持ちがいい!



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さて、自転車での身体操作の発見ですが、タイヤと言う進行方向の“縦一本の軸”に乗らなければならないので、それに対し左右に2本ついた脚で対応する事の要点を得ました。



それは「自分の軸脚も一本にした方がいい!」と言うことでした。



当たり前なのですけど、右に左に重心移動がいかに得意な人でも、その移動している間の時間は、わずかかも知れませんが、



“タイヤと言う一本の軸に乗っていない時間”



となる訳で、非常に不安定でタイヤの軸からずれている間は、コントロールが難しい状態になっています。


いざとなれば、左右の主に股関節での二軸ですばやく重心移動できる様に脱力してゆるめ、そこを支点となる様にしておきますが、やっぱり一本の軸に対しては、左右どちらか一本をメインに使う(利き足の様に)状態でいるのが、グラグラしないでスムースに走れました。


特に私が乗っていたのは、折り畳みの車高が低く、前後の長さも短い、スピードを出すとこけそうになる小さい自転車でしたので、そのことがよく分かりました。


軸はなるべく一本にしないと、わずかな左右の重心移動でも軸がぶれてすぐにグラつくので、こわいんです。


とまあ、自転車に久しぶりに長距離(私としては)乗ったことで、軸の使い方とまた別の胸の使い方など確認できました。

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「左右の体軸をどちらか一本に絞る」



このことは以前から感じていた事ですが、左右の軸、どちらも使える様にはしてあるけれど、メインの方を決めていた方が、細い正中線上の体捌きでは速いと思うのです。


自転車では、こぐ時に踏み込む方の足、重心を掛けている方の足がそうです。
重心は乗っているけど、今までやってきた股関節の“軸”としての働きを持たせながら、自由に方向やバランスのコントロールをする機能を付けておく訳です。

これが空手などでは、例えば左足を前に構えた時、重心は後ろ足の右足、特にお尻や股関節に乗ります。

後ろ足の股関節から膝あたりを軸にして、体を開いて攻撃をかわしたり、自分が突いたり蹴ったりする際の軸にするのです。

もちろん、その場の構えや動きの中では逆の足に重心が移ることもあります。

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祭日は前日までに予約があれば、治療院で治療をしています。


今回のゴールデンウィークは、ブレイクダンスのバトルイベントに救急班で帯同したり、また自分の稽古会をしたり、あとは治療院のホームページの内容作りや、その他事務作業などで終わりそうです。


震災の影響で旅行へ行く人が減っていたり、レジャーなどの動きが少ない様ですが、私はせめて近隣の町では東北のものを消費したりして、ささやかながら支援をしていきたいと思っています。


田舎に早くまた行きたいものだと、いわき市の観光ガイドをながめております。

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【身体操作 武道空手】 5月の稽古会 日程変更のお知らせ

先日、5月の稽古会を5日の木曜日(祝・ゴールデンウィーク最終日)と御報告したばかりですが諸事情により、

4日の水曜日(祝)といたしました。

会場と時間帯は13:00〜17:00と変わりません。

すでに予定を考えていた方々には申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いします。

【武道空手 身体操作】 5月の稽古会 

先日、5月の稽古会を5日とご報告しましたが、諸事情により4日(水・祝)に変更いたしました。

それでは以下、詳細です。

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「武道空手研究会  5月の稽古会」

< 日時 >
5月4日(水・祝)  13:00〜16:45(終了予定)

< 場所 >
江戸川区総合体育館 剣道場
東京都江戸川区松本1-35-1
TEL.03-3653-7441 FAX.03-3653-7161
○開館時間 8:30〜22:30

< 会場への行き方 >
JR小岩駅よりバスで10分ほど。

JR小岩駅南口より京成バス 環七シャトル線(環07)
葛西臨海公園駅・東京ディズニーリゾート 環七シャトル【シャトル☆セブン】 

「鹿本中学校前」(しかもとちゅうがっこうまえ)停留所にて下車、中学校のとなりが会場の体育館です。
体育館の道路をはさんで対面にデニーズが目印です。

時刻表(休日)
小岩駅前 発車時刻
12:15、12:40

※休日は本数が少ないので御注意下さい。発車時刻の変更などもありますので、事前にご確認下さい。
→時刻表 http://www.keiseibus.co.jp/pc/jikoku/bs_tt.php?key=06034_04


< 内容 >
武道空手の基本的原理の体感・体得。

・実践での理想的動きのあり方(浮身、沈身、正中線、受動筋の使い方、腰の切り戻し、等)
・その為の稽古法(一人稽古法も紹介)
・当会の特徴として、参加者の身体に触れ、ゆすったり動線をなぞって動きを補助し、その動きの軸や主動部位、またゆるみ具合など武術的身体操作の感覚を起こさせます。

< 参加費 >
¥2、000(当日お支払い下さい)

< 持ち物 >
稽古着または運動し易い服。ジャージ等可。稽古は裸足になります。

★拳サポーター、グローブ、その他プロテクターなどお持ちの方は当日お持ち下さい。
※無理な組手・スパーリング等を強制する事はありません。

< 参加対象者 >
武道格闘技関係の方。
武道以外でも体に関心のある方。

武道技術の稽古になるので、健康状態に関しては自己責任の上、御参加下さい。
また現在、御病気や怪我等で健康状態に問題のある方はご遠慮下さい。

ただし、内容は練習方法のアイデアや体の動かし方の研究を主とします。

< 申し込み・連絡 >
※2日前までに御連絡をお願いします。
当日参加不可。
行き届いた稽古会参を心掛けたい為、参加人数が多過ぎる場合は、先着順にさせて頂きますので御了承下さい。
締切の際はこちらで告知いたします。

連絡先:kid_a1005@yahoo.co.jp

参加申し込みの際に、以下の項目を御連絡下さい。

1、氏名、年齢
2、連絡先(当日、直接連絡がつくもの)
3、参加動機(聞いてみたい問題点など)
4、スポーツ歴・武道歴、その他身体に関わる業種についておられればそれについても(任意)。

以上です。


【武道空手 身体操作】4月24日 稽古会中止のお知らせ

前の稽古会のお知らせで、この度の計画停電の影響により、区の体育館などの公的な施設が夜間の使用を制限している為、稽古会の予定の時間帯と重なってしまい、やむなく中止とすることとなりました。

ご参加をお考え頂いていた方々にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。

今後しばらくは同じ様な状況が続くと思われますので、新たな会場の選定をしたいと思っております。

会場が決まり次第、ご報告したいと思いますので、よろしくお願いします。

【武道空手 身体操作】  加油!!

最近飲み食いの話題が連発しておりますが・・・。


今日も治療が終わり、事務処理をしていると、パソコンがあまりに遅いので、ちょっと調べてみたら“復元”すると良いらしいと分かったので、とりあえず復元の操作をして再起動を待ってましたが、

真っ黒い画面に2行ほどの英語のメッセージ・・・「ディスク入れてなんかキー押せ」的なメッセージのとおりに、キーを押してみても、同じメッセージが下に延々と続き・・・。

パソコンに詳しい友人に電話してなんとか復活させ、もう頭が疲労したりイラついたりで、クタクタでした。

もう遅かったので仕事場の帰り道、JR御徒町駅近くの中華料理屋さんに入りました。

”カキのオイスター炒め”と”カニチャーハン”を注文した時、注文を取りに来た中国人らしき女性が、私が指さすメニューをじっと見入り、数秒後に納得したように伝票に書き込んでいました。

(日本に来て、まだ間が無いんだろうな・・・)

と思い、しばらく待つと、その女性が”カキのオイスター炒め”を運んできました。

私のテーブルに置いて私の顔を見ながら料理を指さし、


「ア・・・コレ、ニホンゴ〜、ハナス。」


え!?   ん!?   なんだ?? 



えーと「ニホンゴハナス」。



う〜ん・・・・あ!  

日本で言うとなんだってこと?



「ああ、これね。カ、キ、の、オイスター、炒め。」

「カキノオスターイタメ。アイガトゴジャマシタ。」



う〜ん、言葉がかなり不十分でも異国の仕事に飛び込んでいく。
素晴らしい生命力です。

日本人はあまり考えないでしょうね。最近の若い子は結構度胸ありますが。


おいしく頂いて、さてお勘定。
やはりさきほどの女性が・・・。

(埼玉のおばさんに似てるなあ)
などと思いつつ、一万円札を出しました。

お釣りを返す時に、その女性がお札を持って、私の前で確認のために数を言いながら札を数えます。

「オオキイガ、ゴウ、ロク、・・・・!?・・・・」(私の顔をガン見して)


ん!!   

数も数えられない!? と理解し、


「なな!」

と私が言うと、すかさず彼女も目を丸くして

「ナナ!!・・、ハチ。」


と無事に札を数え終えて、

「アイガトゴジャマシタ。」

と言ったので、私は


「加油!」(ジャーヨウ。頑張っての意。ちなみに広東語読みだと”ガーヤウ”)


と一言。


すると彼女はそれまで緊張して固かった表情がパッと明るい笑顔になり、両手でガッツポーズを作って、


「ハイ!ガンバルンデス!! アイガトゴジャマシタ〜!」


と言っていました。


私は語学はからきしダメで、中国語は「ニーハオ」と「ツァイチェン」以外に知っていたのが、この「加油」(頑張れ)と「放鬆」(ファンソン。リラックスするなどの意)の2つしか知らないのですが、どちらもいい言葉です。



昔、とある飲み会的な集まりの際に、順番に自己紹介をしており、隣に座っていた中国から来たばかりの青年が緊張していたので、


「ファンソン。」


と声をかけました。

すると、その時のその青年のリアクションが、


「お、うんうん・・・ってええ!? ファンソンて!ええ!?」


と言う様な事を中国語で言ってびっくりしていたのを思い出します。


「放鬆」は太極拳の用語なので、武術が好きな人なら知っているでしょうが、あまりメジャーな言葉でないので、いきなり日本人にファンソンなんて言われてええっ!っとなったのでしょう。



開業したばっかりで、治療と雑務で少々疲れ気味なところにパソコンを使う事が多く、疲れとイライラ感があったのですが、こうした人との交流でとてもいい気分になりました。



最近、うちの年老いた犬がかわいくて仕方がないのですが、歳寄り同志(笑)いたわり合う気持ちが通じているのでしょうか。


生意気になってきたうちの娘には小言ばかりを言って、娘もうるさがっていましたが、ここのところ犬と気持ちの交流をしていたせいか、自分の気持ちもやさしくなってきた気がするのです。

その証拠に娘がまた近寄ってくる様になりました。


人間て愛されたい存在だと思いますが、同時に誰かに無償の愛を注ぎたくてたまらない存在なのではないかなあ、と思いました。

うちの犬はほんとにかわいいです。

アイガトゴジャマシタ。

からあげ専門店 T I K I T I K I 

今日は久しぶりの休み。

とは言え、これから治療院で事務的なこと、その他雑務をやりにいくのですが。
それでも、週に一回、電車に乗らない(ものを運ぶので車で行きます)、携帯電話もマナーモード解除できる貴重な1日です。

今日は食べたくてたまらないものがありました。

JR新小岩駅から徒歩5分、からあげ専門店のTIKITIKIのからあげです!


(お店の様子。オレンジで目立ちます。)

先月末に久しぶりに両国のDjBAR、「d−collection」におじゃました際にマスターのさいとうさんに、TIKITIKIの店長さんを

「地元の後輩で、新小岩でからあげ屋やってるんです!」

と御紹介頂き、その2日後くらいにさっそく行って、その時は「ファミリーセット」を購入しました。

後日、分かったのですが私の地元の後輩君がTIKITIKIの店長さんと知り合いでした。
いやーみんなつながってるなあ!

いろんな味でとてもおいしく、すかさずリピートしたかったのですが、月〜土の夜までしっかり仕事しているので、行くチャンスがなく2週間ほど経過・・・。



(うまーーーーーーーーーーーーーーいっっ!!! しょうゆ、にんにく、塩、カレー、とうがらしの味付けが楽しめて、大盛りご飯無料なんて・・・いいんですか店長!!!)

そして今日!

ついにチャンスがおとずれ、からあげmix弁当¥500(もちろん大盛りで)とチキン南蛮を単品で購入しました。



今までからあげにはそれほど高い関心はなかったのですが、うまいからあげに出会ってなかったと言う事ですね。

世の中のいろいろないいものを知ってから成仏したいものです。



表面はぱりっと中はジューシーなんてよく聞きますが、

「これかーーーっっ!!!」

と思わせる様なものです!

タルタルソースも手作りで、宮崎の有名店からの直伝レシピを再現。


両国のDjBAR「d−collection」さんでも、ランチメニューに採用しているこちらのからあげ。

是非、一度召し上がってください。

さあ〜治療院行こうっと。

からあげ専門店 Tiki-Tiki
住所 東京都葛飾区新小岩2-13-3
電話 03-3653-2936
※持ち帰り専門店です
11:00〜20:30(不定休。あんまり休まないですね。)

新小岩駅南口から約5分。
平和橋どおりを葛西方面へ少々歩き、右側にある小松通り商店街にはいり、小僧寿しを通り過ぎた交差点の先、右側にあります。

【武道空手 身体操作】 見つけたぞ! 腹の支点!!

昨今の武術界では「体をねじらないこと」、「順体」、「ナンバ」、「全身の同時始動」、「等速度運動」など、胴体をねじらないことでより速い、より強い動きを実現させると言う意見がメジャーになっている。
(※「順体」・「ナンバ」・・・左右の手足が動く際に、同じ側の手足が同時に動くこと。右足が出る時は右手が前に出る。動作説明としてはこの様だが、本質は単純に同側の手足が動くだけではない。)

しかし、それはあくまで「言葉の表現」なのであって、理解も浅い初心者がそれにこだわり過ぎると、かえって動きが硬くなり上達しにくい場合が多い。

ましてその師たる者がその言語表現を金科玉条の如く常に使い回していたら、その門弟たちの一生分の時間とエネルギーの多くを奪ってしまうのではないかとさえ思える。

「修為は分の内に減ずることなかれ。」

私の愛読書の「菜根譚」の中の一節。
もう15年以上も読んでいるが、全く色あせない。

著者の洪自誠は、修行は言われたことだけにとどまることがない様にせよ、と言う。
師に言われたことは言われたこと。

その他に自分自身の工夫をして、いかに身に付けられるか、真剣に思考錯誤せよと言う事だろう。

どの様な素晴らしい師であっても、結局は人の言う事であり、その表現力とその影響力は必ず限界がある。

それを理解するには、やはり真剣に自分が精進しなければならないと言う事か。
――――――――――――――――――――――――――――――
胴体、体幹部を捻らないと言うスタイルもあくまで言語表現。
その運動の本質ではない。

前の日記で紹介させて頂いたB-FIELD・研武塾代表の山下さんも「順体」を主とする身体操作の流儀で居合・剣・手裏剣などを研究されているが、

「感覚としては下半身と上半身の時間差を捨てきれない。」

と、言われている(武術サロン http://8529.teacup.com/tomooyamashita/bbs )。



現実とその表面の姿(言語・映像など)は一致する訳がないのだ。

なぜならそれは、人それぞれの“感覚”が認識・理解するからだ。

であるなら、人に伝える際にどうすればよいのか。
やはり手取り足取り、そして見本を見せ、実際に検証させてみる。

それだけのことだと思う。

その“手取り足取り”の部分に自分は力を注いで、少しでも分かりやすいものをと工夫はしているが、それ以前にもっとも重要であるのは、


「できている・できていない」


をはっきりと自覚させてあげる事かと思う。


それももっとも納得のいく方法で。

たとえば武道なら組手で確かめる。
ごく単純な事だが、他のジャンルでは技術の可否を確認しやすいものばかりではない。

いずれにせよ、人の心身についてもっと深く調べてみたい。
――――――――――――――――――――――――――――――
話がだいぶそれてしまったが、「腹の支点」を見つけたこと。

冒頭に挙げた様に「ねじらない」や「順体」などを標榜する人たちは「支点」を作らないとも表現される事が多いと思う。


そこを逆に「支点」を作り、「体をねじる」と言うものの効果。


これには2つの側面があって、一つは武術の身体操作として、もう一つは健康体操・エクササイズとして、この2つの面での利点がある様に思う。


まず一つめ。 武術的身体操作として。

これは単純に「ねじる」と言うことではなく、先ほどのB-FIELD代表の山下さんの言われる様に、あくまで目指すは「一調子」の間髪を入れぬ石火の反応であるが、“感覚としては”その動きで自己の身体内に「時間差」を感じると言うものである。

個人的な感覚としては、たとえば構えて手で突くと言った場合。

膝、尻、足裏の力がすっと抜けて落下する際に、同時に両肩と両肘が先行して落下した下半身に遅れて一瞬浮いた様に操作する。

そうでないと武道空手の“浮身”の状態には絶対にならないものである。

両肩、両肘から前腕が“浮く様に”操作されている際は、下半身は落ち続けているので、五体が重力から解放され、まさに浮いた状態となる。

以上もあくまで感覚としてだが、それを実証するのが“組手”となる訳である。

自由な攻防の中で、相手に近づきながら相手の攻撃に合わせ、いつでもどの方向にでも変化できる、しかも距離も伸ばし追い込める状態ができているかが一目瞭然である。




この下半身が先行し、上半身が遅れて落下する様な状態は「時間差」ともとらえられるが、実際は五体が重力から解放された状態、つまり一瞬にして全身を一体化させ落下させる事もできる。

この一瞬の全身落下の勢いを突きや蹴りにつなげる事が、いわゆる“極め”と呼ばれる動作であり、足を踏ん張って意識的に腰を回転させて手足を動かす事ではない(あくまで武道空手ではのこと)。

その様に、若干の時間差をもって動くことで、身体内に鞭の様な自然なしなり、その時間差、それが“ねじる”様な感覚としてあるのである。



次に「ねじること」のエクササイズの効果。

これは仕事や家事などの日常生活での動作や、武道の稽古などで誤った理解で取り組んだ稽古で体が固まってしまうのをリセットしてくれることである。

前に歩きながら、意識的に両腕を大きくゆったりと振り回す事によって、胴体は大きくねじられる。

他の動作でも、大きくゆったりと“ねじる”ことを導入する事によって、身体のすみずみまで、筋・靭帯・骨などが非常に伸びやかに動かされ、気血のめぐりがよくなり気持ちもリラックスする。

特にマニアックな武術の身体操作などやる時は、動きは極小で最速を目指す為、リセット法として、大きく伸びやかに動かすことが重要なのである。

また、多くの伝統の武術では、その基本動作の中に大きく伸びやかに動くものがよく見受けられる。

これもエクササイズ的な側面も含んでいるのだろうと思われる。

すぐれた武術は、その基本の中に「武術的効果」と「健康エクササイズ的」な要素を合わせもつものであるが、それも修行者自身が良く理解していないと、かえって体を壊すものである。




そして実際の「腹の支点」についてだが、腹直筋の四番目の筋腹の外縁部辺りを使っている様に感じている。

体幹をねじる際に(実際には大きく遅れる様なねじれではないが)、この支点を意識しるだけで、より下腹部が“細く”回旋するのである。

そして、それに連動して胸膈の左右の支点も出現した。
勝手に感覚として現れたと言うべきか。

左右の腹の支点と同調して、鍼灸のつぼで言えば「乳根」(乳首のやや外斜め下。第7肋骨辺り)の辺りが動くのである。

その体をねじる方向に合わせて、微妙に前後左右、上下に動くのがはっきりと感知された。
――――――――――――――――――――――――――――――
ここでまた考えた。

腹の筋肉がなぜぼこぼこといくつもの短い筋肉のつながりであるのか。

なぜあのように仕切られているのか。
そう動けと体言っているのか。



腹には骨が無い。

故に支点が無い。軸が無い。

それは腹とは“意識しにくい部分”と言える。


背中側に背骨があるため、そこを軸としてとらえやすい。
その為、立つと腹がゆるみ、ほとんどその操作に使われていない、活かされていない人が多い。

しかし、単純に力を入れて意識的に動かすのでは、効率的とは言えない。



「立位」を全ての動作の基本とする人間は、この意識しにくい“腹”を制することができなければ、質の高い身体操作は望めないのではないだろうか。

その為、古来より「練丹の法」や「ヨガ」など、腹の感覚を制する為のメソッドが開発され、現代にいたっては「ピラティス」などが開発されている所以ではないかと思われる。

自分自身も今まで納得のいく腹の感覚が得られなかったが、ようやく具体的で詳細な腹の感覚を得る事ができた。

しかし、これも他の身体感覚を開発してきた経緯の上でできたもので、それらの下地の上に成り立っている。

たとえば上半身の力みを取れない者に、下半身の脱力メソッドを理解させようとしても難しいのと同様に、あくまで”全体”で成長してきた訳で“部分”が異常に発達したのではない。



「何かができる」

と言う現象には、必ず

「最低条件」

と言うものが存在する。



自分にも自分なりの最低条件と言うものがでそろってきたと言える。

動きがより明確に具体的になるのはよい。
だが一瞬の武術では、とらえるのは「大局感」である。

具体的で詳細な動きの感覚を一体化、自然化させる為に、また稽古である。

【武道空手 身体操作】久々の武術談義 〜鞭身の再考〜

先日、長年の武友であるB-FIELD代表の山下知緒さんと久しぶりに武術談義をしました。

もとは山下さんが管理される掲示板へ私が書き込んだのが始まりですが、ていねいな回答を下さり、これはあらためてまとめた形で発信したいと思い、そのやり取りをそのままこちらに掲載する事にしました。

山下さんとは、以前に私が通った居合、剣術などの道場の先輩としておられ、それから10数年来の交流をさせて頂いています。

現在山下さんは、棒手裏剣術を古流武術体系に組み込んだ“験流”を稽古をする「研武塾」を主催されており、手裏剣製作などを研究する「武具学会」と、武術関連の企画をおこなう「B-FIELD」を併設して、手裏剣術の普及や武術の振興にも尽力されています。

山下さんは何事にも問題意識が高く、武術の身体操作に関しても、あいまいな言い方はせず、また逆に言葉で説明しきれない感覚的な部分はそのままに、常に明快な理論を聞かせてくれます。

私が迷って助言が欲しい時は、いつも山下さんに聞くことが多いです。

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今回は武道空手の重要な原理の一つ、「鞭身」と言うものについての再考、再認識についてです。


鞭身と言う身体操作は、これもまた感覚的な表現ですが、体の中心から起きた力が手足の末端部に到着するまで加速、力を増大させるものであります。

ですから、その技術習得にあたって「中心から末端部まで鞭のように遅れるんだ!」と言う、時間差を伴うイメージがありますが、これもあくまでイメージです。

実際に中心軸から拳足が打ち出されるまでに時間差があったのでは、動きが出遅れてとても使い様がありません。

しかし、こんなことは普通に格闘技をしている方たちから見れば、拳が出遅れる様な打ち方が、実際に通用する訳ないと言われるはずです。


しかし、ずっと武道空手をやっていると、鞭身と言うものを曲解して、中心から末端まで時間差を持たせて練習するものですから(特に基本動作や初心の内)、本来の早い動き、

「一調子」

を忘れてしまいます。


それでいきなり組み手や試合の時などに、いきなり”一調子“になれるはずがありません(動きを小さくする目的の稽古法で”短打”と言うものがありますが)。

そんな思い込みや勘違い、早とちりを切り替える、よいきっかけとなりました。

山下さんの掲示板(武術サロン http://8529.teacup.com/tomooyamashita/bbs )そのままのやりとりの形で、こちらに掲載いたします。

それでは以下、本文です。
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お久しぶりです! 投稿者:きだ 投稿日:2011年 4月 4日(月)14時50分12秒

やましたさま
お変わりなく稽古されている様で、こちらもはげみになります。

さて、一つ質問があるのですが、山下さんの言われる「胸の送り」とは、あえて言葉にするとどの様な動き、または感覚でしょうか?

私はストリートダンスのアイソレーション(胸や肩、首など別々に動かす練習)や、運動学などのイメージが強いので、具体的にその動かす方向などが気になります。

もちろん、なるべく無駄な能動的な力を込める事を排除し、基準線を中心とした動きですよね。

その上で、沈身の際に胸がどの様に動くのか、お尋ねしたいのですが。

よろしくお願いします。



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きださんへ。 投稿者:B-FIELD やました 投稿日:2011年 4月 5日(火)23時52分20秒
さて、本掲示板の私のコメントは、主観的な備忘録が多いので、人さまの参考にはならないものがほとんどだと思います。
せっかくのご質問なので、誠心誠意お答えしますが……具体的に説明しきれない旨は、あらかじめご勘弁ください。

> さて、一つ質問があるのですが、山下さんの言われる「胸の送り」とは、あえて言葉にするとどの様な動き、または感覚でしょうか?

「胸の送り」は、「腕を動かす」際の感覚表現です。
腕を使う場合は、(肩関節を支点とする肩先の運動ではなく)腕につらなる肩甲骨や鎖骨も腕の一部とイメージして……体の中心から大きく動かします。
その長大な腕(肩甲骨や鎖骨もふくめた腕)の付け根は、からだの表側であれば「胸」、裏側であれば「背骨」あたりととらえます。
そして、その腕の付け根が足腰の沈みに連動する様子を「胸の送り」などと呼んでいるわけです。

> その上で、沈身の際に胸がどの様に動くのか、お尋ねしたいのですが。

解剖学的にどのように関節が動き、またどのように筋肉がはたらいているのかは、私もよくわかっていません。
ただ、沈身にあわせて動かなかった場合、私は「胸のつぶれ」や「背のよじれ」といった不快を感じます。
腕に関していえば、肩が落ちずに肘から下がった格好となり、「わきの下がつぶれた」ような違和感をともないます。

以上、なるべく整理して表現したつもりですが……つづればつづるほど、「身体感覚のちがう他人にとっては寝言みたいなものだろうな」と消沈いたします。

あくまでも「感覚」のお話ですので、共感いただけない部分は、どうぞ遠慮なく無視してください。

ばっちしです 投稿者:きだ 投稿日:2011年 4月 9日(土)09時20分3秒
いやー山下さん、ばっち来ました!
私でもどなたでも結局は個人的感覚しかしゃべれないので、そこで合うところは合う、で良いと思いますし、それ以外ないですもんね。
寝言だなんて、とんでもないです。

私としては、沈身と武道空手で使う「鞭身」の感覚で、この山下さんの解説を理解しました。

山下さんが言われる、胸、肩、足腰、これらのパーツの分け方、そしてそれらがどうつながっていくか、つながらなければどの様な違和感があるか。

「鞭身」と言うと、中心部から末端部に時間差を伴いながら運動量を伝達、加速、増大させていく様なイメージも、私自身感じますが、統合させれば一調子になりますし、その末端までの時間差を意識し過ぎると、逆に鞭身にならないものと感じます。

そういう訳で、このたびの山下さんのご説明、非常になっとくできた次第です。
ありがとうございました。



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本日の研武塾。 投稿者:B-FIELD やました 投稿日:2011年 4月 9日(土)22時24分53秒
本日は、きださんへの回答を確認しながらの稽古となりました。

「腕のつけ根を……肩でなく……肩甲骨や鎖骨胸の最端(胸や背)でとる」という打剣感覚の説明を改めて吟味したところ、「いや、胸というより腹かな?いや、その下の腰……というより足というべきか?」と、悩んでしまいました。

帰宅してから、きださんの新たなコメントを拝見。
運動の伝達する時間差を、感覚的なものだと指摘している点に感心しました。

まさしくそのとおりで、「胸の送り」とは、居合でいう「思い入れ」にあたるもの。
現実的には腕も、胸も、腹も、腰も、足も、ほぼ同時に変化しているのです。

きださんには、ちょっと試された格好ですが……いい勉強をさせてもらいました。


またまた 投稿者:きだ 投稿日:2011年 4月10日(日)10時19分32秒
な〜にをおっしゃいますか、山下さん。
試すだなんてそんな。

やっぱりですね、例え説明しようのない身体感覚でも、ある主の共通認識や共通の感覚を持った人どうしであれば、それは質のいい稽古にもなり得ると思うんです。

山下さんとはしばらくお会いしてませんし、主たる身体操作の流儀も違いますが、もっと人間の運動と言う根本的な部分では、おそらく共有できる感覚で稽古しているのだと思います。

そうなると、もはや「寝言」などではなく、テレパシーで通じてるくらいにビビッ!!とくる時すらありますね。

ぼくは山下さんの表現にはそうしたものをよく感じて、まさしく我が意を得たりなんて事はよくあるんです。その一言でぱっと開けたりして。

私の武道空手の「鞭身」も最初は野球のピッチングの様に、わざと末端を遅らせて練習したりしますが、これも山下さんが言われるとおり、実は全身のパーツが「同時始動・同時変化」な訳です(個人的感覚が大前提ですがね)。

具体的には、どんなに遅れている様に見えても、体幹部から末端部までの「つながり」ができているんですね。

それは脱力して、その「重み」を全身が感知したまま動いていることが一つで、太極拳のスワイショウの様に腕を脱力してブランブランさせた状態を、全身で、しかも常にそのままで動けるような感覚です。

それで実際の小さい早い動きの場合は、相手に拳足を向けて、肩も、肘も、頭も、胸も、腰も、膝も、そして拳足も、”同時に落としていく”のです。

自然落下、抜き、沈身とか言う部分ですね。これだからこそ一調子になりうるものです。

で、鞭身はどうなったんだよと言う事ですが、全身のパーツが同時にまずは下に落下して(極めて小さく)、打つ最後の瞬間にブルッと震える感じで拳足(頭や肩、大腿も同様)を打ち込んでいくわけです。

今、こうして書いていて気が付いたのですが、上記の様にとらえますと、鞭身は時間差を伴った加速・運動量増大の手法ではなく、身体各部が同時にいろんな方向に、もっともその時の動きに協調した形で「連動」していく動作なのではないか、と考えつきました。

今までは、初歩の稽古法が、空手の基本動作の様に、腰や胸に拳を引いて、大きなフォームで覚えさせられると言う事を曲解していたのか、そこのところの具体的な理論に出会わなかったのか、ともかくまだまだ、誤ったとらえ方をしていた様です。

いずれにしても、新たな発見です。
私のブログでも山下さんの御回答から紹介させて頂いてもよろしいですかね。

是非、お願いします!

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きださんへ。 投稿者:B-FIELD やました 投稿日:2011年 4月11日(月)23時01分5秒
過分な評価をいただき、誠に恐縮です。

好意的なコメントはありがたいのですが……身内(と、いわせていただきます)からのコメントは、ナァナァめいてしまうので、詳細はまたメールでお願いします。

ところで、武術修業をはじめた当初は、感覚的な武技解説に対して「思わせぶり」や「神秘主義」といった嫌悪感をいだいていました。
しかし、稽古を重ねるにしたがい、「武術の探求は、物理的(あるいは客観的な)観察を基準にできない」ということを痛感しました。
つまり、私たち実践家は、「どう動いているのか?」という物理的な分析よりも、「どう動かしているのか?」という感覚的な認識を意識せざるを得ない定めにあるようです。

「武術の奥義は、写実主義より抽象主義」……というのが、30代後半になっての私の所感です。

大好きな日本酒をのんでいますので、すでに意識が朦朧としています。
折を見て、続きを述べたいと思います。
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私と違い、理論が明快で、かつ感覚的なところは純粋に感覚として、これまた明快に語って下さる。

山下さんの稽古に関することが書かれている「武術サロン」は興味のある方は是非ご覧になって頂きたいと思います(当ブログのブックマークの最上段、”B-FIELD”からも入れます。)。


山下さん、今回もアドバイス、ご協力、ありがとうございました!!!


【武道空手 身体操作】 ホームページ開設

ほぼこちらのブログと同様な内容ですが、「武道空手研究会」のホームページを作ってみました。

若干違うところもありますので(笑)、よろしければご覧になって下さい。


http://kidaminoru.jimdo.com/

よろしくお願いします。

【武道空手 身体操作】得意技?

午前中、往診の帰りにカバンの中のカギを探そうとバッグを肘にかけて、手の平が上を向いた瞬間、さくらの花びらがちょうど手の平の真ん中に落ちてきました。

「へー、こんなマンガみたいなこともあるんだなあ。いやこの確率ってありえないよなあ。」

などとあまり感動するほどの事でもないのでしょうが、一人で感心しながらしばらく花びらに見とれていました。

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最近、私の得意技(笑)について再確認する事が重なりました。

治療の技術にしても、武道の身体操作を再現するのも、また武道やダンス、他のスポーツの人にパフォーマンス向上のために伝えるのも、全ての私の基本原理は

「正しいアライメント」

です。

アライメントとはだいたい「配列」とか言う意味で、医学的には自然で調和のとれた骨と骨の位置関係のような意味で使われますね。

正しい背骨のアライメント、股関節のアライメント、膝、肘、手首など、全ての部位でこの考えを応用していきます。

ただ、治療の場合、この他に全身症状(胃腸症状、睡眠、冷えやのぼせ、頭痛、倦怠感などなど)も考えますので、東洋医学的な見方がその土台にあります。

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この中でも、特に体の中心である背骨から骨盤、そして股関節までのアライメントを整えることをまず第一のステップとしています。

体を主な重心のある部位、「頭、胸、腰(骨盤)」と言う3つのパーツに分けて、それらを重心線(中心軸、正中線)に乗る様に合わせていきます。

以前、高齢者の方々に健康体操教室を行っていた際に、この3つのパーツをそろえることで、とても楽に、とても強い力を発揮することを体感してもらいました。

姿勢を整えて差し上げたあと、私が後ろからその方の両肩に私の両手を掛けて、思いきり下にぶら下がるのです。

まったく力を入れた感じがしないのに平気なので、見ている方、ご本人も驚いていました。
そのまま振り向けば、私ごと振り回される感じです。

背骨が自然なS字を描き、やや直線に近い状態になると、重力のはたらく方向、すなわち垂直な方向にものすごく強くなるのです。

私の個人的な考えでは、おそらく意拳や太気拳、太極拳などの中国武術をやられている方は得意であろうと思います。

古流剣術や合気道などの日本武術も同等であろうと思われますが、より具体的で伝わりやすいシステムを持っているのは中国武術の方が上ではないかと感じます。

それはさておき、一本の重心線に乗った頭と胸、そして腰といった3つのパーツがどの様になっているとこうなるのか。

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私が前からもっとも重要だと考えているのが、「矢状面」での重心線の位置です。

体を前に向け、前と後ろを結んだ線でなる面、つまり前後面の上での重心線の位置を、もっとも正しい位置、ニュートラルな位置にもってくるのです。

前から見て左右、つまり横方向でのセンターラインのズレは、比較的どなたでも分かりやすいものです。

左右どちらかに傾いているのですから、見つけやすいですよね。
ところが、「前後面」は分かりにくいですね。

よく壁に背中をもたれかかったり、そのまま左右に体を揺すったり、あるいはそれを床でしたりして、背骨の前後面のアライメントを調整します。

ですが、実際には人間は、立つ・歩く・しゃがむ・座るなどの日常生活の基本動作は、すべて「立位」、つまり立った状態から行われますので、この「立位」でよい状態を確認してもらうこと、「立位」で調整できる様になることを目標としているのが私のやり方です。


まずは股関節のすべての方向の可動域を自覚し、慣れてきたら自在に操作する練習をして、
これを頭(首)や胸でも行います。

動かせる方向とその範囲を自覚し、ようやくそれら3つのパーツを調整できる様になるわけです。

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先週、mixi で知り合えたロルファーでダンスをやっているTさん、もと短距離選手で太極拳を学ぶY・Gさんが、私の「アイソレ道場」を体験しにやってこられました。

「アイソレ道場」とは、アイソレーション(頭や胸、腰を別個に動かすストリートダンスの基本練習)だけのお教室といったものです。

上にあげました頭、胸、腰の3つのパーツの動かし方の精度を上げる目的で、実際にそれが不十分だと、リズムに乗る単調なダンスの動きで上手か下手か分かってしまいます。

太極拳のY・Gさんにも、ダンス経験者のTさんにも予想以上に喜んで頂けた様子で、私もほっとしました。

やはり、自分の考えていた、人間の基本動作の質を向上させるもの、その基本原理とその手法はかなりシンプルにまとめられてきたのではないか、と少しだけ自信が持てました。

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腰の痛い方、足腰が疲れやすい方、背骨や首に負担がかかりこりやすい方、そのような方にも、治療にプラスこの基本的な重心線を調整する体操を、できる限りご紹介しています。

先日もバレエをされている女性に特に骨盤のちょっとした動きで、前後面の重心線を自覚する体操をご紹介したました。

治療のあとにこういった取り組みができれば、再発予防になりますので、ご要望のある方には、今後もさらに力を入れていきたいと思っています。

骨盤の歪みとよく言われますが、確かに左右の骨盤の高さの異常として見られることは多いです。

が、しかし、実際は骨盤が“前に傾く”、“後ろに傾く”と言った異常を先にとってあげた方が、比較的容易に整っていく様に感じます。

細かいゆがみはその後のことになる様です。

こうした自分で感じた理論が、ダンサーやアスリートだけでなく、神経難病などで手足の筋肉が退化してしまう様な症状の方にもある程度通用するものだと感じました。

往診も少しやっていますが、そうした中で上記の様な患者さんに骨盤の前後の傾き癖を調整したところ、自力で立つはおろか、座っても安定しないと言われている方にも、その効果を体感して頂けたことに、やっぱり武道と東洋医学と、そしてダンスに携わっていたおかげだと感謝しています。

そんなことを考えながら歩いていた時、ふっと私の手の平にさくらの花びらが落ちてきたのです。

ほんと、なんかマンガみたいにでき過ぎた話です。


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