武道空手研究会 ~武術・ダンス・東洋医学~

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【武道空手 身体操作】~指導者の責任~


なんだか冬に戻ってしまった気もする天気が続いてますね。
私は寒がりな方なので、ばっちり冬物のアウターを着ております。

この季節、本当に予想外の冷えにあてられ、体調不良が長引いている方も多い様です。
衣食住、いろんな面で気を付けたいですね。


さて、昨日は治療院内にて総合格闘技選手の指導をしておりました。

治療院は8.5坪しかありませんが、ベッド2台置いてあるスペースを除いても、3名位までは交代させながら指導は可能です。

武術の稽古は、畳一畳あればできる、とも言われますが、まだそこまで高度な技術を分かち合える状態でもありません。

仮に行ったとしても、なるべく競技者の即戦力となれる様な指導内容にしたいので、今の彼らの現実に則したものを行う様にしています。

今回はいつものメンバーの、MMAプロ選手2名が来てくれました。

他の選手らは、ジムメイトの試合の応援やセコンドにつくなどで、参加できませんでしたが、全員に来てもらったらかなりの人口密度になってしまいますね(笑)



まず、最初にパソコン画面で、動画を見ました。

彼らが持ち寄った、理想的な選手の試合や、彼ら自身のスパーリングや試合の動画です。

その良い部分、悪い部分などが、武道空手の技術とどう合致するのかを話し合っていきます。

その後、実技に入りました。



動画を見ながら思ったのは、彼らの良い動きではなく、悪い動きのシーンばかりが目に付いてしまうことです。

生きていく上では基本的にポジティブ発想でいたいものですが、武術的視点から見ると、一つしかない大切な命を失うかもしれない、そういう可能性をできる限り排除しなければなりません。

ですから、自ずとその点に厳しくなってしまい、マイナスな面ばかりを見てしまうのですね。


そしてまた、その彼らの“悪い動きの原因”は、私にあるからです。

武道空手の技術的な根幹である“正中線”や体軸、正しい直線的攻撃などをうるさく言い過ぎたのでしょうか。

その競技のジャンルやルールによっては、中途半端な武術的な動きよりも、一般的な格闘競技の構えの方が、断然自由度が高いです。

競技を実践する中で発達してきたのですから当然ですね。



ワンランク上の動きを目指そう!などと言っても、修得が難しい武術的身体操作は、応用できるまでには少々時間がかかります。

今までの動きの癖を取り、新たな動き方を身に着けるのですから。

ただ、その武術的な動きの平均点は低くても、全般的に身に着けた時は、かなり試合の運び方は違ってくると思います。

私が彼らと組手などして、それは彼らに伝わっていると思うからです。



今までの動きと、まったく違う動き方を身に着けるには、はじめから全体像を可能にさせることは不可能です。

それを何段階かに分けて教えなければなりません。

ですから、私の時間の空いた時は、いつもの会場に全員集合した時だけでは当然間に合わないので、個別、または数人に分けて、治療院で指導しているのです。

そうしていても、やはり私の教え方に偏りがあったり、段階的とは言え彼らに対する時間がなかなか作れなかったりと言うことが、彼らの試合に直結するのだと言うことを身に染みて感じています。



それは今年に入ってから、彼らの試合が続いており、幸いにも皆勝利し続けてくれていましたが、先のZSTのリングでは惜しくも引き分けになってしまい、本人は大した怪我もありませんでしたが、迷いが生じて全力が出し切れず、悔しさを残してしまった、そういう試合でありました。


その先の試合をした選手も、終始優勢で勝利したものの、武道空手的にはもらうはずのない、いいカウンターをもらってしまったりと、本人の胸の内に納得できない悔しさを残してしまったのです。


話が戻りますが、これらの現象は、皆で動画を見直すことでよりはっきりしました。

武道空手的にはこれはやってはダメだよ、こういう姿勢だと技が出ないので、むしろ一般的な構えの方がいいよ、と言うことです。


それらの原因が、私としては指導する側にあると思うのです。

よく彼らに言うのですが、自分でもその指導ポイント、身体操作のポイントが分かっていないことが多々あるのです。

彼らに”お題”をもらうことで、その解決策を考えるうちに、自分では気付いてなかったけど、こんな操作をしていたんだな、と言うことがしょっちゅうです。

より人に伝えやすくするには、普遍的な表現で、しかも再現性の高いエクササイズ的なものにもする必要があります。

そしてその後に対人稽古をすれば、言わなくても勝手にできるのです。

自分で自分の動きが変わった彼らの、目を丸くした表情を見れば一目瞭然です。

自分で自分の動きに驚くのです。

「できた!!」

と言う瞬間の喜びは、何物にも代えがたいものですね。

彼らとは、皆2~3年ほどの付き合いです。

難しい武道空手の身体操作でも、この2年と言う中で相当に進歩しました。

それは彼ら自身が、体を動かすのに、一定の基準を持って動けるから、試合中にいろいろなことを考えずに済むと言ってくれていることで効果を出せていると思います。

私の約17年分のノウハウが詰まっているのですから、それくらいは効果があってもいいかなと思ってしまいます。

彼らが抱えている様々な疑問。

こういう時は、構えをこうした方がいいのだろうか?

こういう相手には、こういう技で組み立てていった方がいいのだろうか?

この技を出すには、ここの部分は捨てなければいけないのか?


昨日の稽古では、それらほとんどすべてが解決できました。

一言で言うと、すべては“姿勢”であると。

まっすぐ打てない突きや蹴りがまっすぐに、伸びて速く強力になる。

カウンターが体捌きと共にでき様になる。

相手の構えやスタイルに惑わされず、自分のリズムで焦らない動きになる。

それらのことが、武道空手の理想的な姿勢にすることにより、すべて可能になるのです。

そのホームポジションを忘れないで!

と彼らに言います。



彼ら自身、そのボディバランスが崩れた時が、追い込まれたり、カウンターを食らうことを理屈と技術で理解しています。

その他、武術には精神的な側面も大きいですが、私はまず身体の技術を正しく身に付ければ、上記の様な理想的状態を獲得してリラックスできるので、自ずと精神面もフラットで“読み”のできる良い状態になれるのではないかと考えています。

先に精神の鍛練や、脳や身体の感知を鍛練すると言う手もありますが、私はまず身体と言う、誰もが触れることのできる、より実感のあるものを入口として、その先の精神的なものに入っていきたいと思っています。


“心身の一致”

とは、武術でよく言われる理想的状態です。

私が思いますに、これらのどちらかが進んでしまったり、またどちらかが追い付いていなかったりする、両者のバランスが崩れた時に、人は失敗するのだと思います。

心身のバランス、そして入口は目に見える、手に触れられる“身体”から、と言うのが私の理想です。

競技者に導かれながら、彼らの課題を解決し続けることによって、自分の技術をより深く理解し、無意識から意識的に調整できる様になれます。

そして、得た知識や方法を様々なジャンルの人たちと分け合えたら。

現役選手らと二人三脚のスタイルで今後も参りたいと思います。

4月27日(日)稽古会詳細
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テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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