武道空手研究会 ~武術・ダンス・東洋医学~

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【武道空手 身体操作】~4月一般稽古会終了~

今日は祝日ですね!

私は通常どおりに仕事ですが、本日は往診で遅い時間から始まるため、ゆっくりした朝の時間を過ごせています。

天気も午後から崩れ気味とは言え、風もなくおだやかです。

街も静かで休日の独特の雰囲気がいいですね。
いつもよりゆったりした気持ちになれます。


さて、一昨日の日曜日、久しぶりに再開した一般稽古会。

問い合わせは多かったのですが、ゴールデンウィークや月末でのお仕事など、都合のつかない方も多かったですが、2名の方が参加してくれました。

お二人とも武道経験者なので、私の方が楽をさせて頂いてしまった様です。

とは言いましても、武道空手の技術とその原理の体感、体得はかなり独特なものですので、しっかりとポイントを踏まえて指導させて頂きました。


当日は、合同練習や行事などで参加できない選手らを除く、総合格闘技の選手2名を1時間指導しておりました。

その後、一般稽古会へと移る訳ですが、少し早めに来て頂いた皆さんに見学して頂くことで、何か伝わったこともあるのではないかと思っています。



さて、稽古会の始めに、武道空手の三大原理であります、

“正中線”
“鞭身”
“浮身”(沈身)


を説明し、これらが動きの中でどう使われているかを選手相手に実演しました。


そしてまずは一番とっかかりやすい、

“腕と脚の鞭身”

からの練習でスタート。



なぜ、腕や脚の鞭身が入りやすいかと言うと、当たり前のことですが、体幹部の操作より腕や脚の末端部の方が、振り回しやすく、また脱力しやすい、遠心力を感じやすい、と言った要因があるからです。

体幹部の難しさは、四肢が脱力すると、たいていの方は姿勢が崩れることにあります。

それは体幹部の動きをきちんと理解していないからです。



体幹部の動きを理解するとは、


“基本的な動きの方向”

“それらの方向への最大限の可動域”

“呼吸を伴った動き”


と言った理論と段階を踏むことです。


いつも私がストリートダンサーや主婦、また一般の患者さんに指導していることとまったく同じことなんです。

人間、いや動物としてここまでの可動域は、誰だって動きますよ!と言ってアドバイスさせてもらっているものです。



ダンサーでも、他のアスリートでも、一般人でも、自分で自分の体に

“無意識のブレーキ”

をかけていることに気付いていないのです。



それは、二足歩行をしなければならない人間にとっては、誰にでも起こりうることで、肩こりや腰痛の原因となるものと同じです。

つまり、重力にかなりさからった状態での生活を強いられていると言うことです。

わかりやすく言いますと、物理的に

“2本脚の机やイス”

はあり得ません。


2本脚では自律的に立っていることができませんから、それらは机やイスとは呼べないでしょう。

ところが、脚が3本になった時点から、自律的に立っていられる様になります。
お年寄りが杖をつくのは、ごく自然な結果であるのでしょうね。



説明が長引きましたが、そうした2本脚の状態を維持するためには、無意識に体を固めて、安定させる力を入れていると言うことです。

それが自由な動きを奪う、体のブレーキとなる訳です。
それらを取り去るのが、体幹部の基本エクササイズです。

腕や脚の鞭身は体感・体得しやすくても、体幹部が“固まって動けない状態”では、武道では使えません。

その場で止まったままでの戦いなどありえませんからね。




ここで“腕と脚の鞭身”に話が戻りますが、これらを体感させやすくするのに用いるのが、いつも私が使っている、全身に点在する

“動きの支点”

です。


YOUTUBEの動画でも紹介していますが、現在はさらに進歩していますので、当時の支点に加えて別の支点や軸なども連動させると、参加者の皆さんの突きがその場ですぐに変化します。


いつも選手らにやっているのと同じですが、私がミットで突きを受けますと、まず音が変わります。

それは重さや切れ(貫通力)、そして伸びなどが変わっているということが付随しますので、だいたい打っているご本人が驚きます。

また、予想以上に伸びるため、間合いの感覚がいつもと違ってしまい、少々戸惑っているので、全身の微調整をしてあげると、さらに良くなるという感じです。



また、突きに関しては、その他

“拳の締め”

を用いると、当たった感触が、まるで“石の拳”に変わります。



“拳の握り”とはよく言われますが、私の場合、握ると言うより、特定の部位、特定の筋肉を締めると言う感覚が強いです。

空手的に自分の拳を傷めない正しい握りをするには、


“各指の骨のアライメント”


を正すことに尽きます。


それは医学的に理解し、また自分の経験から特定の支点を導き出し、それにより一瞬で“石の拳”に変化させる訳です。


あたかも簡単に拳が固く、修得困難とされる正しい握りができる様なことを言っておりますが、これを発見するのに私は、

“巻きワラ”

を突くことに相当な時間を費やしました。


また、以前私がお世話になっていた道場でもやっていなかった、

“砂袋”

も自主的に取り組みました。


砂袋、これは突けば突くほどに砂が詰まっていき、相当に固くなるものです。


これらを鞭身や浮身などを使って、全身の重さを落下、加速させた勢いでつこうとしますと、生半可な状態では骨が折れるのは当たり前です。


私は治療を生業としておりますから、手を傷める訳にはまいりません。


ですから、闇雲にガンガンと突いたり蹴ったりしたのではなく、一番工夫を凝らしたのは、

“突いた衝撃をもっとも小さく感じるアライメント”

を常に探しながら、徐々に強く打つ様にしていった訳です。


そうして得られたのが、拳の握りに関わる、拳の締め、そのための“拳の支点”なのです。



その他、腕の操作に関しては、空手の型、「転掌」の動作に含まれる、

“手首の支点”


を体感することにより、突きが強くなるのはもちろん、押したり、引いたりすることがとても強くなります。


別の言い方をすると、

“腕から上半身の剛体化”

です。


一般に“剛体化”“剛体術”などと呼ばれるものがありますが、これは特別難しいものではありません。


正しい支点を理解すればその場でできてしまいます。



そしてこれは総合格闘技における組合、すなわち立合いの相撲やレスリング、寝技の際にも楽に強い力が出せます。

また、剛体化とは固まったイメージがあると思いますが、


“各関節に遊びのない状態”

ということで、それでいて支点を利用し、力でやっている訳ではありませんから、最小限の力で、いいアライメントを保持している状態なのです。


そのため、いつでも力を抜けるし、いつでも強く固めることができるので、太極拳の推手や、
またジャズダンスをやっている女性ダンサーのしなやかでさらに遠くにのばせる腕の操作などに役立っています。


とまあ、腕だけでもこんなに書くことがあるのかと自分でも思いますが、その先に体幹部の操作があって、それと腕や脚をつなげることで武道空手の全体像が見えてまいります。


そういったことから入らないと、空手の型や基本動作もあまり意味の分からないものになってしまいます。

それらの原理を理解すると、空手の基本動作とは、本当にそれらの原理を体感しやくするための形になっているなあと、先人に感謝するばかりです。


一般参加の皆さんを指導するすみっこで、総合選手らがもくもくと空手の基本動作をしている光景が実に面白く感じますね。

こうした武道空手の恩恵を受け、またそれらがより人に伝わりやすい様に、解読することを続けていきたいものです。
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テーマ:武道・武術 - ジャンル:スポーツ

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